院生日記

大学院生が綴る日記。日々考えること、お出かけした記録など

千葉県勝浦市行ってきました!

 

先日記事に載せた勝浦市に行ってまいりました!!

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以前に書いた勝浦の予習ページはこちら↓

orientalsmallclawedotter.hatenablog.com

 

そして行き先は、株式会社パクチーが経営するシェアキャンパス清海学園。

orientalsmallclawedotter.hatenablog.com

 

鵜原駅についたのが9:42。改札への歩道橋からはすでに町並みと海が見えていました。駅には主と思われるネコがいて、いらっしゃいにゃ〜と言っていました。

 

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駅から小学校に向けて海沿いから歩いて行きました。途中には見事な岩壁が。

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そして見えてきたのはサーファーが波に乗るきれいな海!ちいさなお子さんも楽しんでいました。

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その海を横目に進んでいくと・・・ありました!元清海小学校です。(校舎全体の写真をまさかの撮り忘れる失態。。次回撮ります。。)

小学校に入ってすぐ目の前の教室がコワーキングスペースとなっていました。一休みしつつ軽く自己紹介。学校につくまでで結構バテ気味だったのでクーラーのきいた部屋はオアシスでした。

 

その後地元唯一のファミリーレストラン「こだま」で勝浦タンタンメンと地ダコをいただきました。普通のタンタンメンとは全然違いますね。玉ねぎのとろとろな感じや、醤油のコク、旨味を感じる辛さがあわさって、思わず無言で黙々と麺をすすってしまいます。また、「こだま」はお肉も販売しており、バーベキューの網焼き用で注文しました。

 

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清海小学校に戻った私達は、鵜原理想郷へと出発しました。鵜原理想郷へ入るときのトンネルが、まさに千と千尋の神隠しにでてくるようなトンネル…。

 

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トンネルをくぐると、急勾配な坂と野生の草花が生い茂っています。

坂の途中にきれいな公衆トイレがありました。観光客には嬉しいですね。またそのまま進むと、中間点と地図に示された場所にでます。そこから黄昏の丘の方へ行くと、そこはまさに絶景!!

 

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全貌はぜひご自分の目で確かめてください!黄昏の丘から撮った写真ですが、ヤマユリが素敵です。ヤマユリの会の方が保全されているそうです。

 今度行くときには、夕焼けとともに黄昏てみたいものです。そしてさらに小道を進んでいくと明神岬の端に大杉神社がありました。開けてください、と書いてあるので開けてみたら・・・。一瞬肝が冷えました。大きなクジラの骨が入っているのです。江戸時代に捕鯨されたクジラの頭骨が奉納されていました。写真は神聖なものすぎて撮れませんでした。大杉神社で参拝した後、毛戸岬に向かい、毛戸浦で一休みし、その後は清海小学校に戻りました。

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BBQでは、こだまさんのお肉、山武市のスイカ、地元のスーパーで買った貝や野菜、どれも本当に美味しかったです。

 

次の日は体育館で汗を流し、台風が来る前に帰ろうとのことで13:00ごろ出発しました。

 

次回勝浦に行ったら、三島由紀夫の『岬にての物語』を黄昏の丘で読みたいですね。

 

 

 

授業者のスタンス

 

授業者の新しいスタンスを提案したいと思います。前回に引き続き、アイディアのメモです。

 

これまで社会科において、授業者は授業の発問役、聞き役、フォロー役を求められてきました。これらの役割には、ある知識を教える教師ーある知識を教わる児童生徒という前提があるように思われます。

例えば、ある社会科の授業でごみについて扱うとします。それぞれの役割を具体的に見てみます。

●発問役

<授業の学習課題>ごみを分別するよさはなんだろうか。

 ●聞き役

児童「同じごみを集めたほうが処理しやすい」

授業者「なるほど。でも同じって言っても、ティッシュとペンは別物だけど同じ燃えるごみだよね。」

児童「リサイクルできる缶とかペットボトルは分けるけど、燃えるごみは全部同じでも良い。」

授業者「リサイクルという言葉が出てきたね。」

(授業者の心の内としては、授業のまとめで使えるキーワードを拾っておきたい。)

●フォロー役

躓いている児童生徒に対し着目すべき点を提示したり、キーワードを授けたりする。

 

授業者側には、1時間の授業で達成すべき目標が想定されています。そしてより多くの児童生徒があたかも自分で考えてその答えに到達したかのようなお膳立てをします。こういった授業が成立するのは、知っておくべき知識があるときです。

しかし、知っておくべき知識を授ける授業の他に、これからは答えのない問いに挑戦する授業も増えてくると予想されます。そうした時に授業者は想定される答えを限定することができません。かといって、オープンエンドで毎回終わらせるのも心許ないと思います。私の修士論文では、ある地域課題に対する解決策を生徒が考えるという授業を実践する予定ですが、生徒に意見を出させっぱなしも嫌ですし、かといって地域課題を解決する パーフェクトな答えはありません。そうしたときに授業者は研究者としてふるまうことが良いのではないかと考えました。すなわち研究者モデルのていあんです。

 

研究者には、これまでの研究成果を踏まえながら、ある研究領域の中でまだ解き明かされておらず、かつ解き明かされるべきだと考えられる問題に対し、解決策の提案を求められます。そしてその提案の有用性を実証し、研究の成果と課題を明らかにします。これらをまとめると研究は新規性・有効性・信頼性が求められているといえます。

 

授業において、授業者は児童生徒ともに研究するというスタンスをとるとどのような良さがあるのでしょうか。例えば、未解決の問題を解き明かす手順を児童生徒は学べるかもしれません。何が問題なのか、先行研究はどのようなものがあるか、どのような新規性のある提案ができるのか、提案を実証した結果その提案は有効性があるのか。こういった手順を児童生徒は学ぶことができます。この授業の場合、一定の解に到達することがゴールであり、完全な解にたどり着くかなくても良いことになります。そもそも完全な解はありません。それでも提案した内容についての検証や考察は必要になりますから、オープンエンドで終わることはないと思います。授業者側は児童生徒からの提案の論理的整合性を検証したり、提案内容が十分練られているのかを検討することが求められます。

 

現段階ではこのように考えています。考え方としては小西正雄先生の「提案する社会科」の授業に通ずるものがあると思います。「提案する社会科」とどのような違いがあるのかはまた今後考えていきます。

 

 

コミュニケーションを学ぶ授業

 

勝浦に行ってまいりました。いずれ記事にしたいと思います。家に帰ってぐっすりと眠ってしまい、更新が12時を過ぎてしまいました。

 

今日は教育についての記事を書きます。テーマはコミュニケーションを学ぶ授業です。先行研究ができていないため根拠が示されていなかったり、すでに同じような研究がなされているかもしれません。ですが今考えていることのメモとして書き綴ります。

 

一般的にコミュニケーションを教える授業は国語を中心に行われていると考えられます。もちろん他の教科でも言語活動の充実は目標の一つに掲げられています。こういった教科で想定されているコミュニケーション能力とはどういうものでしょうか。

 

例えば、コミュニケーション能力の最もわかりやすい分類として話す力、聞く力、書く力ということができます。他にもプレゼンテーション能力、議論する力、まとまった文章を構成する力、批判的に文章を読む力など様々な言い方ができると思います。

 

こういう分類をする時、コミュニケーションする相手とはどのような相手を想定しているのでしょうか。小学生同士であれば友達・先生。中学生であれば友達・先輩・大人。高校生であればそれらに加えて面接官などの進路に関わる大人が想定されます。しかし、想定されている相手は、非常に乏しい想像力の中で限定されているということはないでしょうか。

日本語を話せない相手はどうでしょう。英語を勉強している、アプリで翻訳できるという声が聞こえてきそうです。それでは日本語を話しているけど聞き取りづらい相手はどうでしょう。昨日勝浦にて地元のおじいちゃんが一生懸命説明してくれましたが、聞こえてくる単語をつなぎ合わせてようやく理解できるかたちでした。幼児もつたない言葉で懸命に言葉を紡ぎますが、理解しきれないときがあります。それでは、そもそも話すこと自体が困難な方はどうでしょう。もはや言語活動では捉えきれない部分もあると思いますが、多様性を尊重する教育であれば、想定されるコミュニケーションの在り方も増えるはずです。

 

コミュニケーション能力を論理的思考力、伝達力といった言い方をする方もいますが、分かるようでよく分かりません。建前では考えの異なる他者との理解を深めよう、などと言いますが、他者同士が理解しあうことは至難の技ですし、大抵妥協によって理解し合っていることにしているというのが現状だと思います。

 

コミュニケーションを拒否される場合もあります。引きこもりをする息子、告白して振られた大学生、喧嘩中の友人、有給をとらせてくれない上司…。綺麗事ではすまされないコミュニケーションが世の中にはたくさんあります。もちろんそうした難しい状況を授業で扱うべきだという主張ではないのですが、あまりにも整えられた状況・ありきたりの相手しか想定できていないのはコミュニケーションを学ぶ授業としては物足りない感じがします。

 

あまり言いたいことを言い切れていない感じがしているのですが、考えが整理できたらまた書きます。次回は、授業者の在り方を検討してみたいと思います。

徳島県上勝町の予習

 

今日は徳島県上勝町について事前調査で分かったことを記しておきたいと思います。

 

以下、簡単にまとめました。

 

【位置】徳島県中部

【面積】109.63平方km 

【総人口】1,577人(2018年時点)

 →自然減、社会減が原因で2040年には、884人にまで減少 する見込みである。年によって転出より転入が増えた年もある。

【地形】上勝町には勝浦川をはじめいくつかの川が流れていおり、正木ダムによって治水をされている。県の約9割が山林である。 

【気温】気候は比較的温暖で雨が多く、平均気温は 15°C前後である。

黒潮の影響。徳島県の中部は雨量が多い。

【交通】町の中央に県道16号が通っている。この道路が唯一の主要道路である。

 

【特産品】上勝晩茶(阿波晩茶、神田茶)、香酸柑橘、ゆこう、ゆず、すだち、アメゴ(アマゴ)、棚田米を使ったお酒など

【見どころ】樫原の棚田、高山丸、山犬嶽、百間滝などなど…

 

現在勝浦で楽しんでいますが、来週は徳島です!ちなみに徳島県上勝町の隣町が勝浦町で、上勝町にも勝浦川が流れているので、なんだか不思議な縁を感じています。

 

次回は教育についての記事を書きたいと思います。

 

 

参考Webサイト

上勝町公式ホームページ

http://www.kamikatsu.jp

国土交通省 国土地理院(2017)「全国都道府県市区町村別面積調」

http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/MENCHO-title.htm

国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成30(2018)年推計)」

http://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson18/t-page.asp

上勝町地域創生人口ビジョン(2015)『上勝町地域創生人口ビジョン』

株式会社パクチー

 

さて、今日は④株式会社パクチーについてです。

 

株式会社パクチーさんには、昨年度2017年からお世話になっています。代表取締役の坂本さん始め、7名のスタッフで運営しています。社名がユニークですね。一度聞いたら忘れられません。

 

株式会社パクチーの事業内容は様々です。web制作、コワーキングスペース運営、千葉経済新聞編集本部、ドローン空撮事業、千葉マルチコプター協会事務局運営などです。コワーキングスペースは以下の4つです。

SHI TSU RAI

千葉市ビジネス支援センター中央分館 CHIBA-LABO

コトコト

シェアキャンパス清海学園

 

 私はコトコトで働いています。また、今度勝浦に行く予定ですが、それはシェアキャンパス清海学園に行ってみたかったからです。

orientalsmallclawedotter.hatenablog.com

 

そもそもコワーキングスペースとは何か?と疑問に思われる方もいるかもしれません。コワーキングスペースでは、お客様の目的に合わせてご利用いただけるスペースを提供しています。簡単に言えば、勉強したい人、デスクワークをしたい人、ミーティングをしたい人などに、机と椅子をお貸ししています。それに合わせて、Wi-Fiや、ドリンクバー、文房具、電源、コピーやスキャン、シュレッダー等が利用できるところもあります。ここまでは一般的なコワーキングスペースの説明です。

 

コトコトは、百貨店初のコワーキングスペースということで、他のコワーキングスペースとは少し雰囲気が異なると思われます。照明は暖色系、飲食持ち込みOK、隣の店舗はファッションブランドと小さなお子さんを預けることができるお店です。私の感覚値ですが、客層は男性も女性も同じくらいです。コトコトでは、月に何度かイベントも開催しています。これまでは日本酒を飲むイベントやSNS活用術イベント、手芸系のイベントが開催されました。

お店の前を通られる方は初めてコワーキングスペースを見たという方もいらっしゃいます。毎度悩みながらも分かりやすくコワーキングスペースのことを伝えようと努めています。

 

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コトコトの店内(撮影日2018年4月10日)

 

コワーキングスペースは新しい働き方改革の文脈の中でとても注目されています。勤務先の会社で缶詰になって働くという選択肢だけでなく、色々な働き方があって良いと思います。たまには駅チカで、あるいは自然豊かなところで働く日があっても良いですよね。自分の子どもや友達と働くと新しいアイディアが生まれるかもしれません。セレンディピティが起きるかもしれません。

 

パクチーを経営されている方たちはdoを大切にしていて、私を実践的でいさせてくれる方たちです。良いビジョンを描けたら、一歩目を踏み出そう。その一歩目を踏み出していなければ、何もやっていないに等しい。ということを身をもって教えてくれます。パクチーの方々との出会いによって、良い意味で私は怖いもの知らずになることができました。私もいずれパクチーの方々のように社会に貢献できる会社を立ち上げたいです。

 

次回は、徳島県上勝町の予習を書きたいと思います。

NPO法人Drops

 

 

昨日に引き続き私が所属している団体についてご紹介したいと思います。

今日は③NPO法人Dropsについてです。

drops-c.org

 

学部4年生の1月ごろからお世話になっています。まちづくりに興味のある大学生が集まって地域に関する様々な活動を行っています。事務所は千葉大学正門から徒歩5分の距離、京成みどり台駅近くに構えています。Dropsに所属する大学生は大体10人くらいで、それぞれの得意分野を活かして活動しています。

 

以下、プロジェクトをいくつか紹介します。

 

  • 学園通り

 

学園通りとは千葉大学正門〜京成みどり台駅のエリアを指します。Dropsでは主に植栽帯のお手入れと、音楽で緑町を盛り上げる取り組みをしています。

毎月第三土曜日午前中に、緑町の自治会の方とDropsメンバーで植栽帯のお手入れをしています。6月7日現在、少しずつアガパンサスが咲き始めてとてもワクワクしています。

音楽で緑町を盛り上げる取り組みとして、つい先日6月2日にドルチェホールにて「みどりまち音楽の集い」を開催しました。クラブ音楽、尺八とお琴による邦楽、チェロとピアノによる洋楽など濃いラインナップで、お客様は子ども・若者・お年寄りの方も含め40名ほどが集まりました。

また、昨年度は「学園通りの歌」を緑町界隈の人たちで作詞作曲し、100人超のお客様とともに合唱・合奏しました。(その時の様子はFacebookページ学園通り「こうしたい」ページに載っています。→こちら

これらの活動は、緑町自治会の皆さん、稲毛区役所の方の協力で成り立っています。 

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学園通りに咲くアガパンサス(撮影日2018年6月7日) 

 

  • うみまち(千葉みなと〜蘇我

株式会社JFEスチールDropsの協同で千葉みなと〜蘇我に様々なイベントを仕掛けています。昨年度からはフォトコンテストを始め、本千葉駅近くの神明神社さし石さんが大会という力比べ大会も夏に開催しています。さらに、ぽかぽかぽーとというブログを運営したり、お散歩マップをつくったりと様々な角度からうみまちを盛り上げようとしています。

 

市場では関連棟にて毎月第二土曜日 スタンプラリーを開催しています。(場所はこちら)朝8:30にスタートして、台紙が数十分ではける人気ぶりです。500円を払うと、関連棟お買い物券500円分+スタンプラリーの台紙が購入できます。お買い物券はその日のうちに使い切らなくてもOKです(期限はあります)。スタンプラリーが完成したら必ず商品があたる抽選に挑戦してもらいます。

また、年末には豪華賞品があたる抽選会も開催しています。

さらに、昨年度は関連棟内の頭上に旗を設置し、少し明るい雰囲気になったかなと思います。下の写真は青ですが、黄色の旗も設置されています。

 

 

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すべてを紹介することは難しいので、いったんこの辺でプロジェクトの紹介は終わりにします。

Dropsという名前には水滴・しずくという意味と、様々な色や味のするキャンディのドロップスという、二つの意味が込められています。

地域に住んでいる方と活動する中で、Dropsメンバーはその地域に新たな物語のしずくをたらします。それは音楽のしずくだったり、その地域ならではのイベントだったり。

そしてDropsメンバーは一人ひとりの個性が最大限活かされます。企画、制作、告知、取材、なんでも私達でやります。時には不安な出来事が起きます。それでも私達は素敵なこと、楽しいこと、面白いことを形にすることで、地域に貢献しています。

 

今後も個別のイベントを告知することがあると思います。みなさん、奮ってご参加ください。 

 

次回は④株式会社パクチーについてです!

千葉大学教育学部藤川研究室

 

これから数回に分けて私が所属している組織について説明していきたいと思います。なぜなら、今後記事に書くであろう行動の記録や自分の考えについて、私が今所属している団体抜きに語ることは難しいからです。日々組織の中で様々な出来事が起き、それについて考えることで日々成長している感じがしています。

 

私は現在以下の組織に属しています。

千葉大学教育学部藤川研究室(2014年秋頃〜)

NPO法人企業教育研究会(2015年?〜)

NPO法人Drops(2017年〜)

④株式会社パクチー(2017年〜)

 

今日は①と②について説明します。

 

千葉大学教育学部藤川研究室

学部2年生の時から今もずっとお世話になっております。千葉大学教育学部は2年生の11月〜1月頃に所属したい研究室を決めることになっています。藤川研究室は多様な人々によって構成されています。学部生、修士、博士、研究生、専攻生、研究室アドバイザー、授業づくりで関わる様々な方たち…あげたらきりが無いですが、ざっと50名前後いると思います。一堂に会する機会はほとんどないのですが、チームを作ってプロジェクトを進めたり、みんなで協力して卒業論文修士論文を提出したりしています。

様々なプロジェクトが始まっては終わっていきますが、現在私が注力している二つのプロジェクトを紹介します。

 

・読書会

藤川先生と研究室の有志10名程度が集まって難解な文献を読む読書会を週に一度開催しています。今は山口昌男(2000)『文化と両義性』を読んでいます。

一般的な読書会は事前に担当者が要旨を作り読書会当日はグループごとに討論するという流れです。しかし、本研究室の読書会は、一文一文読み進めていきます。(そのため2017年5月16日に始まった今の読書会はまだ2018年6月6日現在p.97を読んでいます。)また、プロトコルを一人の担当者が書くという営みも特殊でしょう。プロトコルとは、文献の解釈を進めた際の参加者の会話記録を全て文字起こしし、論文調にまとめた文章のことです。担当者は挙手制で決まり、立候補者が居ないときは全て私が書くという不平等システムで決められます。詳しくは、「読書会」はいかなるゲームかという論文を昨年度書きましたので、こちらをお読みください。

 

・選択社会科

本研究室は、2011年度から千葉大学教育学部附属中学校で三年生を対象に選択授業を展開しています。教科は社会と数学の二つで、前期と後期にそれぞれ15コマずつ授業が行われます。私は選択社会科の方に所属しています。(持っている免許は小学校と中高の数学ですが…)年度によってばらつきがありますが、大体生徒の人数は12〜15名程度です。

そもそも本研究室は授業実践開発研究室として授業づくりを中心に教育について研究しています。そのため卒論・修論は授業実践が多いです。今求められている教育は何なのか、過去の授業実践で足りていない部分は何なのか、ということを学生は考え、教育の中で課題を発見し、その解決策として自分でオリジナルの授業を実践します。

さて、話はそれましたが、そういうわけで私は週に一度附属中に足を運び、授業を行っています。選択社会科の授業づくりは大学院の授業にもなっており、今年度から専修免許にも適用されることになったため、大学生+大学院生で18名となっています。笑

また詳しいことは別の記事に書きたいと思います。

 

以下、参考ページ

千葉大学教育学部 藤川研究室論文集

グリー株式会社 (GREE, Inc.) - CSR - 特集 - ゲームの力を教育の未来へ グリー×教育 プロジェクトレポート 2016

西千葉子ども起業塾 - 千葉大学キャリア教育プログラム

藤川大祐 授業づくりと教育研究のページ

 

NPO法人企業教育研究会

こちらも学部2年生からお世話になっております。現在は研究室のほうが忙しくあまり活動できていませんが、今の私の授業観につながっている部分があると思います。

企業教育研究会は学校・企業・大学が連携して子どもたちにとって最適な授業を開発しています。私は学部生時代に株式会社アクセンチュア様に大変お世話になり、授業づくりを行いました。詳しくは論文を書きましたので、集団における意思決定を学ぶ中学生対象授業プログラムの開発 ―教材「ゆら社長のジレンマ」を用いて―をお読みください。多忙な学校、知見が蓄積された企業、学びたい大学生が協同で授業をつくる時、これまでにない授業が生まれます。必要な教材や指導案もすべて無料で提供されます。出張授業もです。

HP→プロとふれあう授業を提案 NPO法人企業教育研究会

 

説明は以上で終わりです。

決して頑張っているアピールではありません。笑 今後様々な記事を書くときに、毎回説明するのも面倒で、前提となるページがあった方が効率的だと考えたので、まとめて書くことにしました。

次回はNPO法人Dropsについて書きます。こうご期待ください。